侯爵邸

　平時は魔導書や薬剤の卸販売を行うほか、入浴施設としてご利用できます。
お脱ぎになった靴は玄関右手の棚へどうぞ。
魔導書はロックがかかっていますので、入用の際は担当者にお問い合わせ下さい。
（当主）
〒：Unicornシロガネ第5区16番地

　２階の説明は私、カマダキが担当します。
階段の中ほどに喫煙所があります。キセル箱のマッチをどーぞ。
お捨てになった灰は一定量で１階のお手洗いに運ばれて、
なんやかんやするからくりがあるそうですが私にはよくわかりません。
ロカ？するとかななんとか。クガネでもやってるアレですわ。

階段を進むと私が受付やってるんで、手形と貴重品を預かりますね。
せまい通路ですね。飯炊きやってるホルなんとか君が通るときはカニ歩きで笑えます。
奥にはグルグ火山の岩を使ったナントカ炊きの風呂がありますよっと。

ホルスク・バルです。カマダキさん。
古ルガディン語で「従順な熊」という意味です。
階段を演壇まで上って頂いて右手側、軽食をご利用できる喫茶をご用意いたしております。
クガネの食材が主ですが、リムサ・ロミンサ溺れた海豚亭でのコック経験がございまして、
手持ちの食材で再現できるメニューであればリクエストにお答えいたします。
ぜひご利用くださいませ。

　当施設に地下はございませんので、施設の紹介を僭越ながら私、受付のキヌオリがご説明致します。
先日侯爵夫人が鹵獲いたしました帝国製魔導クラシックローダーⅡ型ですが、当施設にて解析中です。
シロガネにご在宅の皆様には馴染みの浅いからくりであるため、見世物の一つとして展示を兼ねています。
許可を申し出て頂ければ乗車もできますが、無断でお触れにならないようお願い申し上げます。

　化粧室はラノシアの建築デザイナーに委託した水洗式でございます。
お流しになったものはエーテル分解によって還元され肥料とシャード類に分かれたのち、
シャード類は奥の保冷室に保存されます。夏場には施設へ冷気を循環させます。

　演壇は魔導書が痛まないよう、カーテンを閉めていることも多いのですが、
時折、出不精の当主が散歩の代わりにと、こちらで読書なさることもあります。
チェロは1曲しか満足に演奏ができず飾られていることが多いです。
笑えます。

ラウンジの隣の螺旋階段は２階の寝室につながっています。
エーテリアル・リフターによって設置されており、制御権のない方はご利用できません。
寝室への入室は基本的には許可されておりませんので、ご了承下さい。
以上、キヌオリが務めさせて頂きました。

イメージは諸外国向けシロガネ迎賓館です。
個人宅なのですがすぐ近くにFCハウスもあるので、
モグレターやエーテライトが不要で、設置数に余裕あり。
（当主）